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【炎上】てんちむ 豊胸を隠しバストアップサプリなどをファンに宣伝した炎上に学ぶインフルエンサーマーケティングの歴史

2020年9月5日Youtuber・配信者・その他インフルエンサーてんちむ

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【炎上】てんちむ 豊胸を隠しバストアップサプリなどをファンに宣伝した炎上に学ぶインフルエンサーマーケティングの歴史
Youtuberてんちむ自伝本「私、息してる?」

有名女性ユーチューバーのてんちむさんが、豊胸手術の事実を隠し、ナイトブラやサプリなどの努力で胸がAからFカップになったと動画で宣伝し、ファンに購入を煽ったことで炎上している。

人気ユーチューバーの炎上という炎上はかなり久しぶりな気がするが、このような有名人を使いサプリなどをファンに購入させる’インフルエンサーマーケティング’は、SNSの台頭とともに日々行われて、その市場はかなり大きいものと思われます。

ここでは、てんちむさんの炎上からインフルエンサーマーケティングの歴史を個人的な感想で振り返ろうと思う。

なぜ豊胸だということがバレて炎上しているのか?

まずはこの炎上を簡単に説明しよう。

時を遡るが、現在てんちむさんは昨年まで動画で「親友」と読んでいた「かねこあや」さんと係争中にあるのはファンのみならず一度は聞いたことがあるでしょう。

【炎上】てんちむ 豊胸を隠しバストアップサプリなどをファンに宣伝した炎上に学ぶインフルエンサーマーケティングの歴史
かねこあやさんの動画より。隣にいるのは暴露系YouTuberのコレコレさん。

そんな中、コレコレさんの生放送にかねこあやさんが通話で登場。そこでてんちむさんんとのLINEのやりとりを暴露されたのだ。

放送見てもらえばわかるかと思いますが、まとめると以下のことが書かれていた。

LINEのやりとり

・プロデュースしたブラとサプリでかなり儲けた

・投資額(豊胸手術代)を楽々回収できた

・ビジネス乳

・大麻を吸って手○ンでイッた

このように、豊胸したことを隠していたのを旧親友のかねこあやさんにバラされてしまったのだ。

まさか当の本人もLINEをやり取りしていた当時はこのような泥沼の争いに発展することは想定していなかっただろうし、まさかLINEを晒されるなんて想定外だったでしょう。

LINEとはTwitterとは違い、クローズな環境で知り合い同士でしかやりとりできないのだが、いつ何時このようにちょっとしたきっかけで晒されるリスクがあると思うと、あまり気軽に秘密を言うべきではないなという一例でもありますね汗

てんちむ、謝罪動画を上げる

コレコレの生放送終了後にウーバーイーツで頼んだラーメンを食べて雑談する動画をあげたてんちむさん。しかし、当然ながらリプ欄は大荒れ。

流石にまずいと思ったのか、9月2日に上記の謝罪動画をユーチューブにアップ。

ユーチューバー の謝罪らしく、いつもはジャージ姿なのですが、今回はきちっとスーツを着用。ユーチューバーは謝罪する際にスーツでも着なきゃいけない決まりでもあるのか?とこういった炎上案件を見るたびに思うが、まぁスーツ着ていれば誠意を伝えたいと言う意思表示なのでしょうか。

だがしかし、この謝罪で炎上は収まるかと思いきや、逆に炎上と言う結果に。

返金対応すると言ったがそれが悪手に

なぜ火に油を注ぐかのごとくさらに炎上したのかといえば、自身のポケットマネーからナイトブラという自身がプロデュースしたブラを購入した人に返金対応するという主旨の発言をしたのが原因だ。

というのも、返金に応じるためには、購入を証明するもの(レシートや購入者番号等がわかるもの)が必要だからだ。

もともとこのブラジャーは2018年からプロデュースしていたようだが、2年前に買ったアイテムのレシートなど個人事業主でもなければ保管しておく人は極少数であろう。

さらに返金対応に応じてしまうと、その時点で示談が成立したことになり、てんちむさんを始め販売会社に責任追及がこれ以上できなくなるという事情も判明し、実はこれを狙っているのでは?という憶測が憶測を呼び、トドメに消費者相談センターなどのURLが書かれたコメントなどを消していたことが判明し、現状コンビナート火災の如く火消しの術がない状態だ。

LINEで晒された人間性は豊胸隠しよりも重大か

個人的には、豊胸隠しでバストアップサプリをファンに紹介していたことよりも、てんちむさんが可愛くて、憧れていたファンをただの金儲けの道具としか思っていないかのような人間性が晒されたことが今回の案件で一番の衝撃だろう。

もちろん、ファンの方からすれば、今回の炎上を受けてもまだまだてんちむさんを支持する声は多い。

ただし、それ以上にショックを受けた人が多い印象で、「乳じゃなきゃ釣れねーわ」などというファンを舐めた発言から今までの信用を取り戻すことはかなりの時間が必要になることでしょう。

…ヒカルやラファエルの過去の例を見ると、多分来年あたりにはしれっと復活するだろうけど。

インフルエンサーマーケティングの相場

炎上の振り返りはここまでとして、2020年時点でのインフルエンサーマーケティングの実態を調べてみた。そしたらヤフーニュースに参考になる事例があったので箇条書きでまとめてみる。

■インスタグラムのフォロワーが15万人を超えるA子さん

・インフルエンサーで商品紹介(企業案件)以外でお金を稼げるのは一握り

・基本的にフィード投稿は1投稿につき最低10万円以上。ストーリー3投稿の場合はフォロワー数×0.5円に加えて、成果報酬が1万円ほど加算される

・フォロワーの大半が男性の場合は女性向けのコンプレックス商材を紹介してもお金は稼げない

■ツイッターのフォロワー数が5万人を超えるB子

・1ツイートで25万円を稼いだことがある。

・私のインフルエンサーの知人にも本当は豊胸手術を受けてバストアップをしたのに、『ナイトブラとサプリの効果だ』と嘘をついて1カ月で150万円以上を稼いだ人がいる。

・彼女の場合、60万円を支払って豊胸手術を受けても、1カ月で倍の収益が出ているから、やはり商品紹介の仕事はおいしい

このようにインスタグラマーやTwitterの事例を見ても、かなり高額であることがわかるであろう。

仮にこれが登録者100万人を超えるYouTuberの場合だとさらに高額になるのは想像に容易い。てんちむ さんの場合はナイトブラだけで億単位の金を稼いだとも言われている。まぁ動画内で億ション買ったという主旨の発言をしていたので、かなり稼いだことは間違いない。

このように事例を挙げてみたが、インフルエンサーマーケティング事態、SNSの発展とともに進化してきたのだが、歴史を振り返ってみよう。

インフルエンサーマーケティング黎明期

インターネットが始まった2000年代以前はそもそも個人が宣伝するということは不可能で、TVCM、雑誌などの媒体で紹介を紹介するしかなく、今のような個人の影響力はなかった。

ところが、2000年に入り2chなどの掲示板やチャット、前略プロフィール、MIXIなどが登場しその中から影響力のある個人が誕生していきました。

中でも。2004年に誕生したAbemaブログは、2006年に当時のライブドア社長のホリエモンが逮捕されたことをきっかけに落ち目となったライブドアブログに代わり、芸能人が続々参入していったのが記憶に新しい。

【炎上】てんちむ 豊胸を隠しバストアップサプリなどをファンに宣伝した炎上に学ぶインフルエンサーマーケティングの歴史

そして2010年初頭には、今は廃刊となったeggなどのギャル雑誌、メンズエッグなどのギャル男雑誌などが人気で、「カリスマ読者モデル」が数多く誕生。その中でも益若つばささんが一番知名度が高かった思い出。

経済効果数億から数十億とか言われていた気がする。それくらい当時の若者に対して絶大な人気を誇っていました。

インフルエンサーマーケティング成長期

これらの読者モデルはこぞってAbemaブログを開設し、日々の撮影風景やモデル仲間と絡んだ様子を記事にして、今で言うインスタ代わりに使用していました。

この頃から、影響力のある個人に、自社の商品やサービスを何気ない日常の中で紹介するというインフルエンサーマーケティング、当時は「ステマ」と呼ばれていたマーケティングが頻繁に行われ、当時メンズエッグの読者だった私は、当時のモデルたちがこぞって同じ商品を紹介していた記憶があります。

【炎上】てんちむ 豊胸を隠しバストアップサプリなどをファンに宣伝した炎上に学ぶインフルエンサーマーケティングの歴史

↑当時見ていたモデルの一人「澤本幸秀」さん。https://ameblo.jp/yukihide-sawamoto/archive-201012.html

この辺りから芸能人だけでなく、読者モデルたちが人気を博し、かなりの数のファンがつきクラブイベントなども大盛況となることが多く、ブログの発信力などから個人がかなり力を持つ時代になりました。

それと同時に、カラコンやらファッションブランドをプロデュースして自身のブログで発信し、アフィリエイト収入で月収数百万円稼ぐ人もいたのだとか。

そして2010年以降はツイッター、Instagram、YouTubeといった短文投稿サイト、画像投稿サイト、動画サイトと言ったより手軽に影響力を持つ媒体が力を持つようになりました。

インフルエンサーマーケティング絶頂期

そして、2020年現在、個人に対して100万人以上のファンがつくことも珍しくない時代になりました。

特にYouTubeは実質個人でテレビ局を持つと同じような意味で、今まで数十人規模で番組を作っていたのが、個人、もしくは数名でハイクオリティな作品を作れる時代となり、よりインフルエンサーが身近な時代になりました。

それに伴い、今までテレビ局に割いていた広告費がネットに回るようになり、個人でも企業案件数百万円単位で引き受けられるようになりました。

今まではCM一本数百万円だったのが、動画一本で数百万円の時代が到来。大半のYouTuberは多かれ少なかれ企業案件を引き受け、ファンに対してマーケティングを行うことがより一般的になってきました。

カリスマ読者モデルの時代も、現代のYouTuber・インスタグラマーも支持しているファンの大半が10代、20代と若い世代。「〇〇ちゃんが紹介している、プロデュースしているから大丈夫」と簡単に思い込んでしまう世代故に、効果はかなりあるようですね。

インフルエンサーマーケティングから気をつけるべきこと

今回の炎上案件でもあるように科学的根拠が一切ないサプリやら、ダイエットグッズなども紹介するようになり、悪意がなくても結果的にファンを騙すような形になることが今後どんどん明らかになることでしょう。

不用意に、自分が憧れているYouTuberが紹介しているからといって、その商品を購入する前に、本当に効果があるのか?とよく調べるスキルが今後重要になりそうです。