【チェンソーマン】BDの売上が1735枚と爆死|ぼざろ斎藤圭一郎監督と中山竜監督のインタビューの対比が話題に
共に2022年秋アニメとして放送され、2023年にも話題が欠かせない「ぼっち・ざ・ろっく!」と「チェンソーマン」。
いい意味でも悪い意味でも話題には欠かすことがなかったのだが、2023年に入り、BDの売上が発表されたのだが、「ぼっち・ざ・ろっく!」が2.2万枚売れたのに対して、「チェンソーマン」はわずか1735枚と大爆死という結果に終わったことが話題を呼んでいる。
このBD売上の明暗を分けたのは、他でもないアニメの完成度の差だけではなく、担当したそれぞれの監督の方向性やビジョンが大いに関係あるとして、実際にインタビューが対照的だったことも明らかに。
ここでは、共に2022年秋アニメとして放送され話題を呼んだ「ぼっち・ざ・ろっく!」と「チェンソーマン」の2作品のBDの売上の明暗を分けた件についてまとめていく。
「ぼっち・ざ・ろっく!」と「チェンソーマン」のBDの売上が話題に
2023年に入り、BDの売上が発表されたのだが、「ぼっち・ざ・ろっく!」が2.2万枚売れたのに対して、「チェンソーマン」はわずか1735枚と大爆死という結果に終わったことが話題を呼んでいる。
どちらも話題にはなったが、アニメの完成度・評価的にはチェンソーマンは大きく「ぼざろ」に比べると賛否両論を呼び、今ではアニメ作り直しの署名活動まで行われるほどだ。
そのせいもあってか、BDの売上はぼっちざろっくの2.2万枚に対して、チェンソーマンはわずか1735枚と1/10程度しか売れておらず、数字としても大きく差をつけられる結果に。
なぜチェンソーマンはこのようにBDの売上がコケてしまったのか?
チェンソーマンアニメの原作の改変がひどいと評判に
チェンソーマンもぼざろも原作とは違うアニメオリジナルの演出だったり、改変が行われているのだが、ぼざろの改変はファンに受け入れられ、好意的に捉えられたのに対して、チェンソーマンは以下のようなまとめが作られるくらい、よく思っていない人も多い。
このようにチェンソーマンで監督を努めた中山竜監督は、アニメと言うよりも実写映画っぽく作りたいとインタビューで述べており、それが結果的に裏目に出てしまった結果に。
私もリアルタイムで見ていたのだが、サムライソードと中華料理屋でエンカしたときの会話は初見では全く聞こえず、その後アマプラの配信で字幕をつけてようやく言っていることが理解できるくらい、ほんとうに聞こえづらかった。
それ以外にも、演技面での不評は多く聞こえており、2期は別の監督で頼むという声もちらほら聞こえてくる。
作品に対する監督のインタビューが対照的と話題に
このようにぼざろとチェンソーマンの明暗を分けたのは、監督の作品作りに対する考え方だとよく分かる対比画像が作られた。
ぼざろ斎藤圭一郎監督
・原作が十分に面白い作品だったので原作のコマの間を理屈的にリアルにまとめることをシリーズ構成の吉田さんに意識してもらったが、シナリオ制作が進んでいくにつれて、作品の面白さを表現するのはリアリティだけではないということに気づいた
・だからギャグシーンの勢いや、青春ドラマとしての心情表現を描くために、アニメだからこそできる演出や表現をした
・原作サイドと相談して間のシーンにさらにギャグを追加したりした
・TVシリーズのアニメとして制作するからには1話単位での話の軸や筋みたいなものをしっかりと立てて作りたいと思っていた
チェンソーマン中山竜監督
・いわゆる「アニメ」を作りたくないと思った
・いわゆるアキバ系とか萌え系とか固定化された概念、女の子の髪の毛がミドリやピンクだったりアニメーションという表現技法自体はそういうものに頼らなくても成立する
・自分的には大人が見られるもので、作品を鑑賞するという視点に立って時に耐えうるだけの力のあるものをずっと作りたいとずっと考えていた
・原作者の藤本タツキ先生も映画が好きとのことで、写実的なもの、映画的なものをエッセンスと取り入れたら面白いものになるんじゃないかと思った
・漫画的なものは漫画で楽しめば良い
チェンソーマンは意識高い系の邦画にようとして失敗か
このように同じ秋アニメの監督を努めた二人だが、ふたりとも共通して言えるのは「原作に改変を入れているということ」。
がしかし、蓋を開けてみれば、ぼっちざろっくは改変がうまくハマり、今でも称賛される完成度でBDの売上も2.2万枚とBDが売れづらい時代にとっては大金星だ。
その反面、チェンソーマンはアニメではなく邦画を意識してしまっただけに、原作の良さを台無しにしてしまう形となり、失敗してしまったと思われる。
「こういう作品を作りたい」というクリエイターとしての気持ちは理解できるが、それを視聴者が望んでいるかどうかはまた別問題だ。
エッセンスを加えるにしろ、やはりアニメはアニメらしく作るべきと考えさせられる。
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