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【東大刺傷事件】犯人の少年(東海高校2年生)の生い立ちと東大理三合格に固執した理由まとめ【父親は大学職員で6人家族】

2022年1月20日ニュース記事東京大学前刺傷事件,東大刺傷事件

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2022年1月15日に大学共通テストの会場だった東京大学本郷キャンパスで発生した17歳の東海高校2年生による刺傷事件。

どうやらこの犯人となった男子生徒は東大理三を受験しようと勉強してきたが、1年で学年15位も、2年で130位に転落し絶望し東大理三にこのままでは受からないということで犯行に及んだとされている。

ここでは、極度のプレッシャーである意味自身も被害者の東大切りつけ殺傷事件の犯人である東海高校2年生の生徒の生い立ちなどについてまとめていく。

東大刃物切りつけ刺傷(殺傷)事件犯人・少年Aの生い立ち

東大切りつけ殺傷事件
文春オンラインより引用

週刊文春オンラインに東大切りつけ殺傷事件の東海高校2年生に関する記事が投稿された。

この記事によれば、東海高校2年生の生徒は岐阜県の山奥の村出身。少年の祖父は農協に勤めていた地元の名士。

少年の父は愛知県内の私立大学を卒業後、母校に就職し、現在は事務局で大学の運営などに携わっていたようだ。

4兄妹の長男で心優しい少年

2004年6月に名古屋市名東区で長男として生まれ、兄弟は2歳下の次男長女・次女と4人。

周囲からは、仲睦まじい家族のように映っていたそうです。少年は穏やかで優しく3人の兄妹の面倒をすごく見る子だったそう。

ちなみに、こういった未成年が起こした事件には幼少期の教育や親による勉強の強制が原因となって精神が病んでしまい犯行に及ぶ子男はあるが、この東海高校2年生の少年の両親の子育て法は決して厳しいわけではなく「東大に行け」など言うようなタイプではなかったとのこと。

中学時代は吹奏楽部に所属

吹奏楽部
文春オンラインより引用

この少年は中学時代に吹奏楽部に所属しクラリネットを担当していたようだ。

部活の大会にも出場するほど熱心に活動していたようで、文春の取材によると以下のような証言もある。

「二十八人いる吹奏楽部の中で、男子生徒はわずか二人。彼はその中でも積極的に輪に溶け込むような社交的な生徒でした。卒業式の時には、部活の同級生全員に感謝の手紙を渡すなど、心優しい一面があった」

文春オンラインより引用

一方で好きな女の子への執着心を垣間見せたこともあり、中学3年生の時好きな女の子に年賀状を送るために住所をしつこく聞いて、その女の子にドン引きされ振られたんだとか。

小学校の成績・勉学に励むきっかけ

少年が本格的に勉強を始めたのは小学校4、5年生の頃で、当時の勉強時間は1日3時間弱、成績は平均よりやや上程度だったそうです。

しかし、中学2年生の時に心が折れたことがきっかけで態度を改め上位に上りつめることができたと記しています。

【東大刺傷事件】犯人の少年(東海高校2年生)の生い立ちと東大理三合格に固執した理由まとめ【父親は大学職員で6人家族】
文春オンラインより引用

書き写すと以下の通り。

■特に二年生の時、大暴落を受け心が折れかけたことがあります。しかし、逆にそれがきっかけになり、後の学習態度や方法が一掃され上位に追いつめることができました。

■これから先も「勉強」は続きます。しかしこれからも中学校で学んだ勉強の重要さ、苦しさ、楽しさを忘れず「勉強」をやり続けていきます

中学3年のときにリストカットも

中学3年の秋には完璧な自分でいれないことを理由にリストカット事件を起こしたようだ。

発端は国語の授業で古文の暗唱があった際に生徒1人ずつ立って披露するのだが、途中で詰まらずに最後まで暗唱できれば高評価が得られるという授業。

最前列の席に座ったAに順番が回ってくると、彼は立ち上がり暗唱を開始したが、思うように発表できずにカッターを取り出して手首を切り出したとのこと。

「Aは途中で噛んでしまい、思うように発表できなかったんです。そして彼が席に座った直後、まわりの男子たちが『おいおい!』と騒ぎ始めた。何かと思って見に行ったら、Aが自分のカッターを取り出し、手首を切っていたのです」

文春オンラインより引用

授業中いきなりリスカしだすとか当時から破天荒な行動は話題だったようだ。その場にいた他の生徒も相当ビビったでしょうね。

第一志望ではないが進学校・東海高校に合格

2020年4月には偏差値73の東海高校に進学。東進ハイスクールでおなじみの林修先生を始め、数多くの人物を政界に送り出すなど相当優秀な進学校に進学したが、彼は不満だったようだ。

というのも、他の名門校である開成高校やラサール高校を受けたが、受かったのが東海高校しかなかったため仕方なく入学したとのこと。

「彼は入学時、『開成高、西大和学園高、ラ・サール高を受験したんだけど、全部落ちて東海高しか受からなかった』と話していました。だから『大学では絶対、一番を目指す。日本一のところに行くんだ』と。

文春オンラインより引用

仕方なくとのことだが、それには理由がある。

東大理三合格に固執する理由【すべては理科三類のため 連盟よ、去らば】

そもそも何故この少年は東大理三に固執していたのか?

東海高校に入学した経緯にも関係するが、どうやら少年の1学年上の中学の先輩が上記に挙げた開成高校やラサール高校等に全部受かった上で東海高校に入学し、高校1年生の時に学年1位の成績を収めていたとのことで、その先輩と自分を比較するようになり、それ以降少年の志望大学は日本一の難関と言われる東大理三になったようだ。

志望校が東大理三になって以降、高校入学から5カ月後の8月28日に中学時代の同級生に以下のようなLINEをしていました。

すべては理科三類のため 連盟よ、去らば
文春オンラインより引用

すべては理科三類のため連盟よ、去らば

その後、急にグループLINEを退会し音信不通に。

推薦入学も視野に入れていた

高校入学後は少年は誰もが嫌がる「掃除係」に自ら進んで立候補したようだ。いうのも東大理三の推薦がもらえるのではないか?という思惑のためだった模様。

ただ、実際は数学オリンピックや物理オリンピックの日本代表レベルにならないと、東大への推薦は取れず掃除係り程度ではもらえないというのは彼はどうやらこのタイミングでは知らなかったようだ。

誰よりも勉強熱心で、お昼も弁当を食べながらイヤホンで授業の音声を聞き、分からないことがあればすぐに職員室で先生に質問していたという少年。

その甲斐あって、高1の1回目の実力考査で54位、2回目で15位という好成績を収め学内に張り出されます。

高校2年生に進学すると、成績優秀者が属する『A群理系』のクラスに入ることに成功。

生徒会長への立候補

東海高校は高校2年生で生徒会長を務めるのですが、少年は「学校の風紀を立て直す」というテーマを掲げて立候補。

ただ、生徒会長に立候補するのは中学からの内部進学生である俗に言う「内来生」ばかりだったので、高校から東海高校に入学した「外来生」である少年が立候補することが珍しかったそうです。

「スマホ禁止」のスローガンを掲げたことで反発もあり、少年は生徒会長選に落選。しかし彼の存在は模範生として有名になることに。

生徒会主催の「ホームルーム講座」というイベントで「芦田愛菜さんの素晴らしさ」について講義したこともあったようだ。

「彼はパワーポイントを使い、『とにかく芦田さんが好きなんだ!』とノリノリでプレゼンしていました。
その講義は木曜日の四時間目に、二週にわたって行われましたが、講堂には終始笑いが溢れていた。生徒会長選で生真面目な公約を披露してバッシングされたAが、一転して自分の趣味について語り尽くしたことで、校内の話題を攫(さら)っていました」(前出・同級生)

文春オンラインより引用

しかし、一部の悪ノリした生徒から芦田愛菜さんの二次性徴についての質問が出た際には、少年の目の色が変わりいきなりキレだす一面も。

「僕の賢い遺伝子と、あなたの美貌の遺伝子が合わさった子を作りたいです」

そんなちょっとサイコパス的な感じの東海高校2年生の少年だが、彼に対して同じ塾に通っていた女子が好意を寄せていたのだとか。

「中学時代に同じ塾に通っていたB子です。二人は高校進学後、接点がなくなったのですが、彼女はAに対して、ずっと好意を持ち続けていました。でも、高校入学後のAは勉強一筋、東大一直線だったので、彼女に見向きもしなかった」

文春オンラインより引用

しかし、少女への態度は2021年6月頃に急変し、少女に電話でいきなり以下のようなことを告げたそうだ。

「結婚を前提にお付き合いしてください」
「僕の賢い遺伝子と、あなたの美貌の遺伝子が合わさった子を作りたいです」

この時すでに少女は、少年に対しての恋愛感情はなく、いきなりの告白に『正直、気持ち悪い』と思ったようです。

次第に成績不振になり犯行へ

そんなこんなで、いろいろな事件がありましたが、それでも東大理三を目指していた少年。

東海高校で東大理三に合格するのは、毎年1〜2人。成績では上位5位以内に食い込むことが最低条件だったようですが、高校2年に130位にまで脱落してしまいます。

2021年9月には、三者面談で「東大理三は無理」と宣告され、初めての挫折を味わうことに。

さらに11月、少年と同じ「外来生」が実力テストで総合1位を獲得。またさらに別の「外来生」も数学で断トツの一位に輝くという快挙を果たしたのだが、そんなライバルたちの活躍を見て次第に少年は塞ぎ込むように。

2021年の年末、彼に好意を寄せていた少女を呼び出すと、「成績が落ちる一方で全然上がらない。東大理三、もう駄目かもしれない」と、人目を憚らず大粒の涙を流したようだ。

事件を起こした後に警察による事情聴取にて動機について聞かれると、「東大理三合格はおそらく無理だ。それならば自殺する前に人を殺して、罪悪感を背負って切腹しよう」とも語っているので、この東大理三に受かる見込みがないと言われたことが相当ショックで1月15日日犯行に及んでしまったようだ。

完璧主義者故に起こった悲しい事件か

少年はどうやら東大理三に入って医者を目指していたというわけではなく、東大理三に入ることが目的であったが、合格は無理という現実を突きつけられた挫折がきっかけで反抗に及んでしまったようだ。

人によってはかなり贅沢な悩みに見えるが、進学校故のプレッシャーや自分の理想が絶対で、それ以外は絶対に認めることのできないタイプだったため自分自身を追い込んで、理想とは真逆の現実に打ちひしがれた結果、悲しい事件を起こしてしまった。

GTOとかそこら編の漫画でもあったけど、こういった完璧主義者は遅かれ早かれ自分の理想と違った結果になると暴走してしまうようなイメージだが、東大理三に合格することが全てではないと誰かが諭してあげればこんなことにはならなかったのでは?とは思う。

2022年1月20日ニュース記事東京大学前刺傷事件,東大刺傷事件

Posted by メソマ@管理人