【サイゲームス訴訟】ウマ娘がコナミの特許権侵害?サクセスではなくデッキシステムが原因か【パワプロ】
コロプラ vs 任天堂以来の大手ゲーム会社の戦い。
2023年5月17日に「ウマ娘プリティーダービー」や「プリコネ」などで知られるサイバーエージェントの子会社「Cygames」が、大手ゲーム会社のコナミから訴訟を提起されたことが話題だ。
もともと、ウマ娘リリース当時はコナミの人気IPである「パワプロ」と育成システムが似ているなど話題となり、実際に訴状には特許侵害と記載があり、さらにゲーム自体の配信の差し止め・損害賠償金40億円も請求されるなどかなり大掛かりな訴訟になりそうだ。
ここでは、コナミがCygames(サイゲ)に対してウマ娘プリティーダービーの特許権侵害訴訟を起こされている件についてまとめていく。
Cygames(サイゲ)のウマ娘が特許侵害?コナミと裁判沙汰へ
2023年5月17日に「ウマ娘プリティーダービー」や「プリコネ」などで知られるサイバーエージェントの子会社「Cygames」が、大手ゲーム会社のコナミから訴訟を提起されたことが話題だ。
KONAMIがCygamesのウマ娘に対して訴訟
えらいこっちゃ pic.twitter.com/BKvhpuCIA2
— ターベル (@tarbel1) May 17, 2023
どうやら、サイゲームスの人気ゲームアプリである「ウマ娘」のゲームシステムの一部ががコナミが管理する特許権を侵害しているようで、リリース当初から「パワプロに似ている」と話題となったこともあり、パワプロのサクセスシステムの一部を侵害してしまったために訴訟を提起されたとサイゲームス側は答えている。
3. 訴訟内容
(1) 訴えの内容
Cygames が提供しているゲーム 「ウマ娘 プリティーダービー」の特許権侵害に基づく損害賠償等請求 およびそれらの生産、 使用、 電気通信回線を通じた提供等の差止請求等
(2)訴訟の目的の価額
損害賠償等請求:40億円及び遅延損害金
差止請求の対象ゲーム:「ウマ娘 プリティーダービー」
4. 訴訟の原因及び提起されるに至った経緯
Cygames は、 株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミデジタルエンタテインメント) と Cygames が提供する「ウマ娘 プリティーダービー」のゲームシステムおよびプログラムの一部について、 特許権等の協議 を行ってまいりましたが、 Cygames の見解がコナミデジタルエンタテインメントに受け入れられるには及ばず訴訟の提起に至ったものです。
サイゲームスによると、もともとコナミ側とウマ娘のゲームシステムとプログラムの一部がコナミが管理する特許権を侵害していると主張していたようで、サイゲームス側と協議を重ねて来たようだが、サイゲームスとコナミどちらも意見を譲らずサイゲームスの見解は到底受け入れられないとして、今回訴訟という形で裁判所に判断を仰ぐという流れになったようだ。
コナミが主張するCygames(サイゲ)のウマ娘の特許侵害箇所について
確かに、ウマ娘はリリース当初よりゲームシステムがほとんどパワプロだと話題となったのだが、公式から具体的な特許侵害箇所に関してアナウンスはないのだが、ツイッターの有識者によると以下のような箇所が特許権侵害になっているのでは?と予想している。
KONAMIのウマ娘訴訟、どこが特許に侵害してるのかと思ったけど、もしかしてこれの事か? pic.twitter.com/IUnvncCqnD
— あくまで憶測の域を出ませんので悪しからず 両社への問い合わせはやめましょう (@jealousy0202) May 17, 2023
コナミとCygamesのウマ娘の件、2015年出願の特許第5814300号に基づく差止め・損害賠償請求ではないか、という指摘がありますね。
パワプロに詳しくない方に説明しますと、こちらは、パワプロのサクセスモードのデッキシステムに関する特許です。https://t.co/tk5HmnwApPhttps://t.co/YDnu93Z7q4pic.twitter.com/Yjvud61NEg
— 前野孝太朗(Kotaro Maeno) (@kotaro_maeno) May 17, 2023
サイバーのウマ娘訴訟はコナミのパワプロなんだろうけど
デッキシステムの方が引っかかったのかな?特許第5814300号(P5814300)— カラカラ (@d14208) May 17, 2023
パワプロのサクセスシステムそのものよりも、サクセスシナリオ終了までにイベントメンバー(サポートメンバー)に応じてイベントが発生したりオリジナルの能力を手に入れたり、練習強化できるというデッキシステムの特許に引っかかったのでは?というものだ。
ちなみに、パワプロのサクセスシステムの特許そのものは2023年時点で切れているようだ。
パワプロのサクセス育成システムは特許切れてるので、サポートカード構築システムのほうなのかなーと。 https://t.co/bUGcXwOYHT
— レデュ (@_Redhu) May 17, 2023
ちなみになんすけどパワプロのサクセスモードの仕様に関するKONAMIの特許は2020年に切れています
ウマ娘は当初18年リリース予定だったのが伸びて21年になりました以上です
— ねくら (@nequray) May 17, 2023
ちなみにパワプロの特許は既に切れてるの事
(ゲームの特許は出願から20年間)
(サクセスモード初登場は27年前)— リース (@aaabaaab222) May 17, 2023
そのため、コナミのサイゲームス特許侵害訴訟はサクセスシステムよりも、その前段階のサポートメンバーのデッキシステムが侵害しているのでは?という予想が有力視されている。
ただ、現段階では具体的な侵害箇所をサイゲームスもコナミもどちらも明かしていないため、あくまで予想・憶測の段階なのは覚えておこう。
どうせ裁判が進むにつれて双方証拠を提示し、どのみち詳細が明らかになるので、どこが特許権侵害訴訟の争点になっているのか?などは後日追記する。
ウマ娘はコナミ特許権侵害訴訟で負けたらサービス終了してしまうのか?
ウマ娘はコナミ特許権侵害訴訟で負けたらサービス終了してしまうのか?と気になっている人が一定数いるようだが、実際にこのコナミとの特許権侵害訴訟で敗訴したのなら、ウマ娘はサービス終了してしまうのか?
コナミの訴状にもウマ娘の差止請求がされており、このまま負けることになるとサービス終了する可能性もありそうだが、実際どうなのか?
少なくとも、サイゲームス側はサービス終了する気は全くないようで、ウマ娘のアプリのお知らせで「今後も変わらずサービスを提供する」と語っている。
実際に、コロプラと任天堂の訴訟の際にも争点となった白猫プロジェクトの「ぷにコン」のシステムに関しても、コロプラと任天堂は双方和解して、現在も変わらずに白猫プロジェクトは配信されていることから、ウマ娘もサービス終了まで追い込まれることは心配しなくて良いと思われる。
仮にそのようなことになったら、コナミ側が大炎上することは不可避であり、ただでさえコナミは人気IPだった「メタルギアシリーズ」を手掛けた「コジマプロダクション」を追放した過去からゲーマーから現在に至るまで嫌われている事情もあり、ウマ娘まで追い込んだら会社全体に大ダメージを負うことになるため、そこまではしないだろう。
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